JR東日本　長野電力指令(SCADA)システム更新について

摘要

2013年2月、JR東日本東京電気システム開発工事事務所では、長野支社と協力して長野電力指令で運用している在来線電力指令システムの中央装置を更新した。更新のベースとなる仕樣は、JR東日本管内の東京圏と長野支社以外の地方支社で運用中の在来線電力指令システム（SCADA)を踏襲している。SCADAでは、高い信頼性とリアルタイム性が要求され、このため監視制御という機能を中心にシステムが構築されてきた。しかしながら、現在のICTの急速な進歩により、電力指令システムへも拡張性が求められるようになってきた。また、今後予定している遠制装置更新へも備える必要があった。本稿ではこの中央装置更新に伴い実施した各種の取組みについて紹介する。