新大阪引上庫内列車無線受信レベルの確保と低コス卜化

摘要

新大阪駅構内では東海道新幹線の輸送の弾力性確保や異常時の対応能力、車両等の運用効率の更なる向上を図るため、ホーム1面1線（27番線）の増設及び引上線2線を増設（引上線4線化）する工事を行っている（図-1)。新設する引上3•4番線の各番線で地上•車上間の情報伝送用に布設する漏えい同軸ケーブル(LCX)は、引上1•2番線に布設されたものよりもケーブルが長くなるため、地上側のLCX終端レベルが低くなる。この場合、必要なレベルを確保するためには、新たに列車無線中継機(以下：中継機)を設置してレベルを確保するのが一般的である。