JR、民鉄の踏切制御(12): 京阪電鉄の踏切制御

摘要

当社の営業路線は京阪線、大津線、鋼索線の3つに分けられ、営業キロ程は91.1kmを有し、踏切道数は222カ所である。そのうち、京阪線は大阪と京都を結ぶ路線で、京阪本線、交野線、宇治線、鴨東線、中之島線の5路線から構成され、111カ所ある踏切道はすべて第1種甲踏切道である。踏切道の安全対策は「鉄道の安全輸送」を考えるうえで欠かせない課題であり、当社では障害物検知装置や踏切支障報知操作装置、踏切監視カメラなどを設置している。また、踏切集中監視制御装置を設け、状態監視による障害の早期発見に努めている。本稿では、踏切制御方式、踏切保安装置動作回路、踏切安全対策、踏切集中監視制御装置について紹介する。