超電導き電ケーブルの研究開発

摘要

直流電気鉄道における変電所間隔は、き電方式、線路条件、電気車電流、運転条件、電源事情等によって異なり、車両に電気を送るためのき電線は、電気抵抗があるため流れる電流に応じて電圧が変動(電圧降下•上昇)する。「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」では、「電車線の電圧は、列車の適正な運行を確保するため十分な値に保たれなければならない」と規定されており、電車線の電圧降下は許容し得る範囲内(直流1500Vき電方式では、例えば最低電圧1000V)としなければならない。このため、変電所間隔は、都市間を結ぶ路線では10～15km、多くの電流容量を必要とする大都市圏の路線では3～5km程度であり、多くの変電所の設置が必要である。