元号

摘要

2019年5月1日から元号が「平成」から「令和」に変わります。元号が用いられたのは645年の「大化」が始まりとされ「令和」で248を数えますが使用された文字は意外と 少なく 72文字でベスト3は「永」「天」「元」です。明治になる前は天皇の交代だけでなく天変地異などが起こ るたびに改元し一つの元号の期間は平均5年で最短は2力月でした。明治維新後、大日本帝国憲法の発布と同 時に皇室典範が定められ「一世一元制（一人の天皇に一つの元号）」がうたわれ、元号を決めるのは皇室の役 目とされました。しカゝし、第二次世界大戦後の昭和22年日本国憲法の施行と同時に新たに皇室典範が定められ ましたがそこには元号についてはうたわれず法的根拠が失われてしまいました。昭和25年には元号廃止が参議 院で議論されましたが朝鮮戦争勃発を機に日本経済の復活がはじまり昭和30年代からの高度経済成長とともに 元号廃止論は忘れ去られました。44年間続いた「明治」を超えた「昭和」は国民に親しまれ定着していたこと から昭和54年に元号法が制定され再び法的根拠を持つようになりました。この元号法では「一元号は政令で 定める 二元号は皇位の継承があった場合に限り改める」と定められましたが、その制定基準は「①国民の 理想として相応しい意味を持つものであること②漢字二文字であること③書き易いこと ④読み易いこと ⑤俗用されていないこと ⑥過去に元号やおくりなとして用いられていないこと」としています。これにより 昭和64年1月7日に「平成」と改元されました。