若手社員の育成及びマイスター制度の取組みについて

摘要

現在のOsaka Metroにおける電気部門の人員構成は、2006〜2012に実施した新入社員の採用凍結の影響により、年代別人員構成の均衡が崩れ、高年齢層社員が最も多く、中間年齢層から若年齢層に向けて社員が少なくなるという逆ビラミツド型の不均衡が生じている。今後10年間は、毎年多くの社員が退職する中で、若手社員への技術継承を含む人材育成は喫緊の課題である。これまでの人材育成においてはべテラン社員の0JTによる指導が中心であつたが、指導する社員の経験に基づいた教育のため指導方法にバラツキがあった。そのため、今後指導するベテラン社員が減少する中、均一な技術継承を行うことを目標とし、新たな人材育成プログラムによる0JTシートを活用した教育内容•技術習得状況の見える化を行った。また、併せて、より高度な技術者の育成と技術力を活用した業務内製化による経費削減を目的とした「マイスター制度」を導入した。