近畿日本鉄道におけるドローンを活用した大規模災害発生時の状況把握について

摘要

当社は近畿東海2府3県を結ぶ広範囲な営業路線を保有しており、その沿線環境は様々である。大規模災害発生時等に初期の災害状況把握としては、現在の方法では軌陸車や係員の徒歩による点検を実施する事になり、災害発生後に各地点へ人員の配備から始めると、災害状況把握にはかなりの時間を要する。そこで今回、大規模災害発生時に人が容易に近づけない場所や、危険と思われる場所の確認が安全に実施出来るようにドローンを活用し、少人数で迅速安全に広範囲の災害状況を把握したいと考えた。本稿ではそのドローンを活用した現在試験中の災害状況把握の概要について紹介する。