Raspberry Pi (ラズベリーパイ）

摘要

機器がインターネットを介して相互に接続して情報を流通させるIoTや、様々なセンサゃァクチユエータを用いて人間とコンピュータの間を結びつけるフィジカルコンピューティングを実現するため、様々な小型コンピュータが開発、発売されている。Raspberry Piは、英国のラズベリーパイ財団によって2013年に開発された小型コンピュータの一つである（図-1）。コンピュータ科学の教育で利用することを想定して開発されたため、強力なプロセッサや有線、無線のネットワーク、センサやスィッチを接続できる汎用入出力(GPIO)等を備えており、SDカードから起動できる様々なLinux系OSが提供されている。2018年11月現在、13モデルが発表されている。寸法が最小で65mm × 30mmと小型で、定価が5ドルから35ドルと安価であることから、個人のホビー用途、企業や大学でのシステム試作等の利用だけではなく、デジタルサイネージ等への商用機器への組み込みにも用いられている。