交差点周辺における大気汚染の実測調査と最適信号制御に関する研究

摘要

近年、自動車交通需要の増加に伴い、大気汚染や道路交通騒音問題が顕在化している。特に交差点周辺は、渋滞の発生や加減速による速度変動が大きいため多大な問題となっている。道路交通に起因する環境問題を改善するため、自動車の排ガス規制や騒音規制が行われているが、未だ十分とは言えない状況である。また、道路交通の絶対量を削減することも必要であるが、現状としては有効な手段は確立していない。こうした点を踏まえ、交差点周辺の大気汚染濃度の分布状況を明らかにした上で、交通流制御により環境負荷の低減を図ることが重要であると考える。