大規模地下街における避難行動特性に関する実験研究: 実験概要と避難経路・避難出口の選択性

摘要

都内大規模地下街にて被験者約80人による避難実験を行った結rn果　地下街における群集の避難行動，特に避難出口や避難経路の選rn択性について，以下のように多くの知見や貴重なデータが得られた。rn①避難者は必ずしも誘導灯を正しく理解しているとは限らない。rnそのため実験において被験者が避難出口前を素通りする現象がrn見られた。避難出口を計画する場合には，間口を大きくするこrnとや避難口誘導灯と通路誘導灯のデザインや設置高さを大きくrn変化させるなどの避難出口をより強く強調する工夫が必要であrnる。建物管理者も目立ちにくい避難出口前には誘導員を配置すrnるなどの運用上の努力も不可欠である。rn②ほぼ同じ広さの通路が交差する十字路では，避難者ほ直進先にrn誘導灯などの避難目標物がある場合は直進傾向が強いが，直進rn先に避難誘導物がない場合は進路変更先の避難目標物の有無にrn関わらず進路変更する傾向が高い。