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夏季熱放射環境にみる江戸町屋敷の屋外生活空間の特徴と居住者の滞在空間の評価: 江戸時代後期の江戸町人地における居住者の生活行動を考慮した夏季熱環境の評価 その4

机译:夏季热辐射环境下江户町大厦居民户外居住空间和居住空间的特征:考虑江户时代后期江户町居民居住活动的夏季热环境评估第四部分

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摘要

In this study, the summer thermal environment in the living areas of Machiyashiki (= a residential city block) in Edo, early modern Tokyo, was evaluated considering the residents' living activities. First, the ways to deal residents' environmental adjustment behavior on a summer day with the numerical simulation were considered, and the spraying of water at nighttime and the setting out of benches in the streets and alleys were selected. Second, the distribution of surface temperature in the target site on a clear summer day was calculated by numerical simulation. Last, residents' living spaces in the target site were evaluated from the remainder of MRT (Mean Radiant Temperature) and air temperature. The results showed that MRT was generally lower than air temperature in the residents' living spaces, suggesting that residents in the Machiyashiki were able to select cooler living spaces.%本報は,熱環境シミュレータを用いて江戸時代後期における江戸町屋敷の夏季の全表面温度分布を算出し,表面温度分布と空間形態•構成材料との関係から当時の江戸町屋敷の特徴を定量的に把握すると共に,居住者の生活行動の影響を踏まえて屋外生活空間の熱放射環境を評価することを目的とした。まず本研究第1報で作成した江戸時代後期の京橋地区守山町北側の町屋敷の3D-CADモデルと各部材の熱物性値DB,および第2報で明らかにした居住者による環境調整行動の中から選定した夕刻における表通りへの打ち水(撒水)について,シミュレーション上での対応方法を検討した。その上で,屋外生活空間における各部材の形態係数と地表面の日積算受熱日射量から対象地の空間構成の特徴を考察した。それを踏まえて,第3報で明らかにした当時の夏季代表日の気象データを用いて対象地の全表面温度分布·生活高さでのMRTを熱環境シミュレタより算出した。それらと各屋外生活空間の空間形態•構成材料とを対応させることで,対象地の生活空間スケールでの熱的特性を明らかにした。続けて,夏季における屋外の滞在空間の熱放射環境から,当時の居住者の生活行動と江戸町屋敷の空間構成との関係を考察した。得られた知見は以下の通りである。1)高密であるため生活高さの形態係数に占める建物壁面の割合が最大7割となり日射も遮蔽される路次,低層であるため地表面と天空の形態係数が6割程度となり夕方以降の放射冷却が促進される表通り,そして熱抵抗が大きく熱容量が小さい材料より構成されるため夏季においても日中の熱がほぼ蓄熱されない建物の各部材,これらが合わさることで形成される江戸町屋敷独自の空間構成(空間形態と構成材料)による総合的な日射遮蔽と蓄熱抑制効果を生活空間スケールで確認した。2)第2報で明らかにした当時の居住者による生活行動の中で生活空間スケールでの熱放射環境への影響が予想される表通りへの打ち水(撒水)を選定し,その環境改善効果を検討した。最大限の散水時に限定した結果であるが,非撒水時に25.8℃であった歩道空間のMRTが撒水により24.6℃まで低下した。これは同時刻における路次のMRT(25.3℃)よりも低く,居住者の環境調整行動による熱放射環境の改善効果を確認した。3)江戸町屋敷内の屋外生活空間の熱放射環境と,居住者の生活行動および滞在空間との関係を考察した。そして限られた史料に基づく限定的な考察ではあるが,居住者が,環境調整行動として表通りに打ち水(撒水)し,環境適応行動として午睡をしたり滞在空間を変化させたりすることで,相対的に良好な屋外生活空間に滞在した可能性が明らかとなった。本研究より得られた知見として,すべての時間において空間の熱放射環境を良好に保つ必要があるわけではなく,居住者の生活に合わせて一日の中で時間的•空間的に良好となるよう配慮することが望ましい。そのためにも建物等のハード面での工夫と,生活行動等のソフト面での工夫とを有機的に関連づける必要がある。例えば夏季のヒートアイランド現象が深刻な東京等の現代都市の住宅地への還元を考える場合,個別の建物として対応するだけではなく,住宅地/街区スケールの規模も合わせて考えることが望ましい。その際,ハード面では,江戸町屋敷の分析で得られた路次と建物の比率,建物の各部材や地表面の構成材料などを考慮した空間設計が必要になる。一方ソフト面では,居住者の活動時間を具体的に意識し,空間の熱的特性を活かす居住者の住まい方に目を向け,熱環境が苛烈な時期は日中の労働を控え,夕方以降に労働を再開し,その後夕涼みを楽しむという生活スタイルが考えられる。
机译:在这项研究中,考虑了居民的居住活动,对东京都江户町町町(居住区)居住区的夏季热环境进行了评估。首先,通过数值模拟考虑了解决夏季居民环境调节行为的方法,并选择了夜间喷水以及在街道和小巷的长凳上放水。其次,通过数值模拟计算了在晴朗的夏日目标站点的表面温度分布。最后,根据剩余的MRT(平均辐射温度)和气温对目标站点的居民居住空间进行了评估。结果表明,MRT通常低于居民生活空间的气温,这表明町屋居民可以选择凉爽的生活空间。%本报は,热环境シミュレータを用いて江戸时代后期における江戸町屋敷の夏季の全表面温度分布を算出し,表面温度分布と空间形态•构成材料との关系から当时の江戸町屋敷の特徴を定量的に把握すると共に,居住者の生活行动の影响を踏まえて屋外まず本研究第1报で作成した江戸时代后期の京桥地区守山町北侧の町屋敷の3D-CADモデルと各部材の热物性値DB,および第2报で明らかにした居住者による环境调整行动の中から引发した夕刻における表通りへの打ち水(撒水)について,シミュレーション上での対応方法を検讨した。その上で,屋外生活空间における各部材それを踏系数,第3报で明らかにした当时の夏季代表日の気象データを用いて対象地のの第のまえて全表面温度分布·生活高さでのMRTを热环境シミュレタより算出した。それらと各屋外生活空间の空间形态•构成材料とを対応させることで,対象地の生活空间スケールでの热的特性を明らかにした。続けて,夏季における屋外の滞在空间の热放射环境から,当时の居住者の生活行动と江戸町屋敷の空间构成との关系を考察した。得られた知见は以下の通りである。1)高密であるため生活高さの形态系数に占める建物壁面の割合が最大7割となり日射も遮蔽される路次,低层であるため地表面と天空の形态系数が6割程度となり夕方以降の放射冷却が促进される表通り,そして热抵抗が大きく热容量が小さい材料より构成されるため夏季においても日中の热がほぼ蓄热されない建物の各部材,これらが合わさることで形成される江戸町屋敷独自の空间构成(空间形态と构成材料)による総合的な日射遮蔽と蓄热抑制效果を生活空间スケールで确认した。2)第2报で明らかにした当时の居住者による生活行动のので生活空间スケールでの热放射环境への影响が予想される表通りへの打ち水(最大极限の散水时に限定した结果であるが,非撒水时に25.8℃であった歩道空间のMRTが撒水により24.6℃まで低下した。これは同时刻における路次のMRT(25.3℃)よりも低く,居住者の环境调整行动による热辐射环境の改善效果を确认した。3)江戸町屋敷内の屋外生活空间の热辐射环境と,居住者のおよび限られた史料に基づく限定的な考察ではあるが,居住者が,环境调整行动として表通りに打ち水(撒水)し,环境适応行动として午睡をしより滞于空间を変化させたりすることで,相対的に良好な屋外生活空间に滞在した明らかとなった。に保つ必要があるわけではなく,居住者の生活に合わせて一日の中で时间的•空间的に良好となるよう配考虑することが望ましい。そのためにも建物等のハード面での工夫と,例えば夏季のヒートアイランド现象が深刻な东京等の现代都市の住宅地への还元を考える场合,个别の建物として対応するだけではその际,ハード面では,江戸町屋敷の分析で得られた路次と建物の比率,建物の各部材や地表面の构成材料ソ考虑した空间设计が必要になる。一方になるフト面では,居住者の活动时间を具体的に意识し,空间の热的特性を活かす居住者の住まい方に目を向け,热环境が苛烈烈な时期は日中の労働を控え,夕方以降に労働を再开し,その后夕凉みを楽しむという生活スタイルが考えられる。

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