球状黒鉛鋳鉄の破壊性状に関するローカルクライテリアを用いた非線形破壊力学的研究

摘要

The spheroidal graphite cast iron is more high mechanical strength and toughness than the flake graphite cast iron because the graphite becomes spheroidal. Today, the spheroidal graphite cast iron is used various main part that car strength parts and metal fastener of wooden building and metal fastener for joint of reinforced concrete building. However, a study performance and a case study of steel building are not conducted. It is necessary that we should study more to use steel building in the future. In this paper, we aims to be clear between material properties and fracture mechanics properties in the spheroidal graphite cast iron.%鋳鉄の基準強度は炭素鋼と比べ制限が厳しく、建築基準法において「圧縮応力または接触応力以外の応力が存在する部分には、使用してはならない」と定められている。これらの規定の対象は、3時製造されていた低強度でかつ強度にばらつきを示す片状黒鉛銬鉄が対象であると推察される。一方、建築基準法制定当初に開発が始まった球状黒鉛銬鉄は、黒鉛の球状化により片状黒鉛铸鉄に比べ高強度かつ高靭性の材料である。球状黒鋳鉄は鋳造性,減衰性,被削性や経済性等、優れた性質を多数備え、現在では自動車強度部品,核燃料の貯蔵•運搬車,木造建築物の接合部金物や鉄筋コンクリート造の鉄筋継ぎ手用スリープ金物等、様々な分野において主要部材として使用されている。以上のことから、球状黒鉛鋳鉄は鉄骨造建築物においても構造上主要な部材として適用可能な材料であるといえる。しかし、球状黒鉛鋳鉄の鉄骨造建築物への適用事例や研究実績は多くみられない。故に、将来的に鋳鉄の鉄骨造への適用を実現するためには、球状黒鉛鋳鉄の性能を定量的に評価する必要がある。