波浪中の弾性平板浮体の運動に関する変分原理: 無限遠境界で波の入射条件と放射条件を考慮した変分原理

摘要

ポンツーン型浮体は，超大型浮体構造物の代表的な構造形式の一つとされるが，その構造設計を行う際には波浪中での浮体の弾性挙動の評価が必須となる.このため，周波数領域や時間領域で，モード法や直接法に基づいた多くの計算法が提案されている.このようなポンツーン型浮体の波浪中弾性応答に関連して，一色·永田は，水面に浮かぶ弾性平板の周波数領域での運動に関する4種類の変分原理を導き，それらの相互関係を整理している.