デジタル出版よちやま話

摘要

電子書籍サービスが，今後普及する上で，いくつかの課題が明らかになっている。その一つが，電子書籍購入費，契約費の会計上の処理問題である。2014年，電子出版制作•流通協議会が全国の公共図書館に対して行ったアンケート調査でも，電子書籍の契約費用を図書館資料(消耗品)として扱うケースや，図書館資料(備品)として扱うケース，さらにオンライン利用の使用料など役務費や使用料賃借料として扱うケースなど，会計処理の見解が自治体，図書館ごとに分かれていることがわかった。