印刷メディアによる地域活性化

摘要

2015年に一般社団法人日本印刷学会の中部支部(事務局：名古屋巿)は会員の減少などで東京本部に移管され，事実上，中部支部の独の活動は歴史の幕を閉じた。そもそも中部支部は戦後の東海•北陸地区7県(愛知，岐阜，三重，静岡，石川，福井，富山)の印刷技術の復興を目指して，1946年11月に設立され，初代支部長に八木印刷工業(株)社長の故八木俊一郎氏が就任し，活動が始まった。1956年から12年問，中部支部は学術的な基礎基盤と財務が確立したと考えている。2015年までの70年にわたる中部支部活動により，印刷技術レベルは多角的に発展し，東海3県の印刷•同関連産業の出荷額は全国レベルの8.6%に上昇，製造品出荷額は19.6%(2014年)と全国最大である。また，2027年にはリニア新幹線が開通し，東京•名古屋問が40分で結ばれ，名古屋を中心として，最大の交流拠点が実現し，日本経済を牽引することが予想される。