中国自動車道大峰橋(下り線)他2橋床版取替工事: 鋼縦桁のある鋼橋を含む3橋同時の床版取替え工事

摘要

大峰橋（下り線）他2橋床版取替工事は，中国自動車道の東城ICから庄原IC間に位置する3橋の多径間連続非合成桁（東城ICより，矢居谷橋，大峰橋，青津橋）において塩害劣化したRC床版を，高耐久なプレキャストPC床版に取り替えるェ事である。大峰橋は張出し床版に鋼縦桁を有する幅員変化の大きい橋梁であり，プレキャストPC床版は標準版と張出し床版に分割して架設後に一体化する構造とした。また，A2橋台では標準的な延長床版構造が適用できなかったため，セットバックジョイント構造を採用した。矢居谷橋P3橋脚では塩害劣化したRC中空床版橋との掛違い部の伸縮装置取替えを行った。本工事は 3橋の床版取替え，延長床版工（大峰橋A2橋台についてはセットバックジョイントェ）および矢居谷橋P3橋脚の伸縮装置取替えを1シーズンで実施した。本稿では，特殊な構造および施工条件下で行った床版取替えの設計•施工の概要について述べる。