雑踏の規則性

摘要

ホテルの窓から京都駅前を見下ろすと，たくさんの人が不規則に動いていますハ粉犀の習性でしょうか，人の動きが粒子の動きのように見えてきます。しばらくの間，ぼんやりと眺めていると，それぞれの通路毎に対向流を作っており，また規則性があるようです。学生服を着た修学旅行の集団が，タクシーを降りて，みんな同じ方向に進んで，次々と広場に整列していきます。そして，先生が何か指示をした後，全員が駅改札へ向かっていきます。すると，次の修学旅行の集団が同じような行動をしています。信号によって，駅前への人の流入・流出量は制御されています。個人や小集団で駅から出て行く人や入って来る人は，大きさ・服装・性別などは違っても，ほぼ同じ流れを作っています。そして，最も抵抗が少なくなるように流れているようです。