製品の破損部位別損傷境界曲線を利用した最適落下破損対策の検討

摘要

In considering the prevention of drop damage of the product,trying to solve all issues only in the package design or only in the product design is waste of time and not appropriate at all.Therefore,by using the damage boundary curves of each damaged part of product that shows the strength of damaged parts,the method was tested to judge either of the package design or the product design is more efficient to prevent the drop damage issue occurred.As the result,this method confirmed that the lowest cost way to prevent drop damages can be selected in a practical time.%一般的な緩衝設計では，製品の最弱部位の許容加速度の情報を得て目標加速度を決定し，その目標加速度以下になるように緩衝材を設計する。しかし，それが輸送包装も含めた製品全体にとって無駄のない，最適な状態となっているとは言い切れない場合がある。 製品の最弱部位の許容加速度が低く，落下時の目標加速度が低くなっている場合，緩衝材の使用量が増加し箱サイズが大きくなることでコスト増になる。もし，この輸送包装のコスト増分よりも安価に製品の脆弱部位を補強し目標発生加速度を上げることができれば，製品全体にとってより良い無駄のない状態になるといえる。このような検討を行うには，落下で発生する破損の対策を包装設計，製品設計のどちらで行うことが良いのかを合理的に判断できるようにする必要がある。その方法として製品の破損部位別の損傷境界曲線(Damage Boundary Curve：以下DBCと表記)を利用する方法が有効と考える。