色の見分けにくさを体感できる色弱模擬フィルタを産学連携で開発: その場でカラー・ユニバーサル・デザインの評価が可能に

摘要

伊藤光学工業（本社愛知県蒲郡市）は2007年初旬，色弱模擬フィルタをはめ込んだメガネ「バリアトール（仮称）」を発売する。色弱模擬フィルタを通すことで，色弱者が感じる色の見分けにくさを体感できる。従来，コンピュータ画面上に表示した画像を変換して色弱者の見え方を模擬するソフトウエアなどはあった。このようなソフトでは一度，画像データを用意する必要があるが，色弱模振フィルタでは実物さえあれば即座に確認できる。色の見え方に配慮するカラー・ユニバーサル・デザインの効果や現状の問題点などを手軽に評価できるわけだ。