鉄道文化の振興: 歴史的遺産の保存と継承

摘要

九州の鉄道は、明治22年に博多～千歳川仮停車場間が開業して以来、今年で127年になる。日進月歩の進歩を遂げる鉄道技術、そして時代とともに移ろうお客さまのニーズに呼応するように、この10年だけでも九州の鉄道の様相は劇的な変貌を遂げた。九州新幹線鹿児島ルートの全線開業や、鉄道での新たな旅を創造した「ななつ星in九州」の運行、さらには次世代型車両である架線式蓄電池電車819系「DENCHA」の開発などがそれである。これらの進歩は、連綿と受け継がれてきた鉄道の歴史の上に築かれた新たな一歩である。