暑熱環境下の運動時における環境条件が体温調節と熱中症の危険性に及ぼす影響

摘要

今後の更なる地球温暖化の進行の中で,熱中症を防ぎながら暑熱環境下で労働やスポーッ活動を安全に実施するためには,その日の環境条件を個人個人及び集団の監督者がしつかりと把握し，それに応じた身体活動量と休憩のスケジュールを臨機応変に設定する必要があるものと考えられる.また,身体活動時の熱中症予防措置としては，水分補給や身体冷却，さらに，暑さに身体を馴らすこと(暑熱順化)や体調のチェックも非常に重要である2).我が国のおの酷暑環境下で安全に労働やスポーツ活動を行うためには，これらの熱中症を予防するための基礎知識が,より広く社会全体に認識される必要があると考えられる.