ものづくり技術と機械設計，そして設計力とは－3DCADの真の活用に向けて－（第6回） 溶接部品の設計

摘要

今回の連載の内容は，鋼板を溶接して作る部品を3D CADで作成する方法を説明する．項目2．1の粉末成形機 では，概略の3Dモデル作成手順と作成完成後ベーススケッ チ幅の寸法を変更するだけで3DCADのソフトで関連を 変更する内容を示す．項目2．2のC型油圧プレスでは，カッ トリスト（板取り）のモデルの作り方2例を説明する．1 例日は加工面と溶接開先があるカットリストのモデルの作 り方を説明する．2例日は曲げ加工品を展開させて材料長 さを把握できる法を説明する．溶接条件付きでモデルを作 成した後，そのモデルを使った図面によって，各カットリ ストの鋼板のバルーンを自動で上げる方法を説明する．項 目2．3では形鋼を組合せで構成する部品のモデルを作成す る方法を示す．形鋼のカットリスト部品は簡単にモデル作 成できることを説明する．項目3では，鋼板の厚さごと による溶接のすみ肉・開先寸法表を示す．項目4では， 溶接部品をCAE解析する場合は，溶接条件を付けて解析 する必要があるのか疑問を持つが，その必要がないことを 説明するものとする．