オンライン土木博物館「ドボ博」のオープンについて

摘要

土木学会は、2016年8月8日、オンライン土木博物館「ドボ博」をオープンした。これは、ウェブ上につくられた新しいタイプの博物館で、土木の全領域をカバーするものとしては日本で初めての試みとなる。学会が、土木に特化した博物館設立の検討を本格的に始めたのは、1994年のことである。当初は、実際の博物館施設を、川崎市につくる予定であった。しかし、経済情勢の変化やIT環境の目覚ましい発展を背景として、2000年からはウェブ上に仮想博物館を設立する検討が始められた。その成果は、学会設立100周年を機に作られた「土木学会デジタルミュージアム」にまず結実し、その後、それをさらに発展させる形でドボ博が構想された。