「中央自動車道笹子トンネル天井板崩落事故」から8年安全文化のさらなる醸成に向けて: グループ会社と一体となった安全性向上の取り組み

摘要

2012年12月2日午前8時03分、中央自動車道笹子トンネル(上り線)で換気用に設置していた天井板が138 mにわたり崩落し、9人もの尊い命が失われ、多くの方々が被害に遭われた。NEXCO中日本グループでは、役員·社員一人一人が「事故を決して忘れず、二度とこのような事故を起こしてはならない」との深い反省と強い決意のもと、グループ一体となって安全性向上に取り組hでいる。また、2021年春に設置した「安全啓発館」を拠点として、当社ダループの安全教育を充実させるとともに、社外の安全教育活動にも寄与することで、安全文化のさらなる醸成を目指している。本稿では、笹子トンネル天井板崩落事故から8年間における当社グループの安全性向上の取り組みについて記すこととしたい。