電力変換器の高出力密度化を切り拓くシステムインテグレーション

摘要

システムインテグレーションとは何を目指すものであろつか？Marco Iansitiは，ての著書「Technology integra-tion」（邦訳「技術統合」）において技術は孤立して機能するものではなく，技術は互いに関連して機能するものである。それぞれの技術は統合されて初めて付加価値が備わる。技術を統合するということ（Technology integration)とは，優れたコンセプトを具体化するために技術を選択する工程を言い，その工程の決定と，その決定のために先を見越した工程を明確化することであると述べている。まさに，本特集号で述べる変換器の高密度化に向けたインテグレーションの考え方の基調をなすものと言える。パワーエレクトロニクスにおけるシステムインテグレーションの重要性に対する認識度は欧米が先行している。ヨーロッパのECPE (European Center for Power Electronics)や北ァメリ力のCPES (Center for Power Electronics Systems)など，企業と著名大学がコンソーシアムを組hでのパッケージング技術や再生可能エネルギーシステムの研究開発を行っているがいずれもシステムインテグレーションを指向している。