凝視後にジェスチャを行うという一連の操作を用いた意図しない操作に堅牢な視線に基づく操作手法

摘要

視線を用いてコンピュータを操作する際の課題として意図しない操作が生じることが挙げられる．その1つとして凝視に基づく操作手法におけるミダスタッチ問題[1] が知られている．これは，ある対象へ視線を移した際にユーザの意図に関わらず，その対象を選択するためにユーザは凝視をしていると認識され，選択が行われるという問題である．また，ある特定の視線移動のパターン（以降，ジェスチャ）に基づく操作手法においても，意図しない操作は生じる． 例えば，左から右に視線を移動することをジェスチャとした場合，これに紐付けられたコマンドが文章を読hでいる最中に意図せず実行される．