独居者宅内での行動遷移に基づく音声情報提示機会の推定にむけた実験的検討

摘要

本研究では能動的な音声情報提供の実現に向けて，先行研究のアンケート結果に基づき，行動の遷移を検出し，音声通知を行う実験用システムを開発した．それを用いて，ユーザの自宅で，様々なタイミングで許容度を収集し，ユーザの行動状態に基づいた適切な情報提示タイミングについて検討した．取得したデータを分析した結果，部屋への入室時，ベッドでの行動が話しかけに対する高い許容を示す可能性が示唆された．今後は被験者を増やし，各人の共通傾向と個人傾向を分離して整理し，許容度推定アルゴリズムの構築を行う．