計量魚群探知機とその発展

摘要

1970年頃，ノルウェーのシムラッド社がScientific Echosounderという名の水産資源調査用の装置を開発し，それを日本の代理店が「科学魚群探知機」と訳して売り出した。筆者の研究上の師の師である橋本冨寿（当時芝浦工大教授）は魚群探知機（魚探機）の草分けとして勢力的な研究をされた方だが，この名称に「魚探機自身科学的だ。何とかせよ。」と筆者に命じられた。そこで海外の文献を調べたところquantitative echosounder(計量魚群探知機；計量魚探機）という適切な表現があったので，それを提案した。以降我が国ではこの名前の方が普通になった。