国家道徳強制法を前にして: 泣くに泣けず，然れど王様は裸!

摘要

「20世紀に日本人が創造した見事な思想的結晶である教育基本法まで改悪されようとしている……．その教育理念が変更された日本で生きていく元気はない」と世紀末に書いたが（『日本の科学者』2000年12月号），遂にその日が目前に迫って来た．政府案は「教育の自主性擁護法から，教育の国家統制法へ」，「国家道徳強制法へ」という指摘が分かりいい（日本教育法学会編『教育の国家統制法』花と子社，2006.10）．