大学における省エネ•温暖化対策の現状と課題: 京都における調査の事例から

摘要

京都は京都謙定書採択の地として,温暖化防止の取り組みが進められてきた.その一環として,京都府,京都市の条例に基づく一定規模以上の温室効果ガス排出事業者に対する削減計画と排出量報告義務制度がある.この制度の対象となっている大学が提出しているデータを用いて,大学における省エネの可能性や対策推進の方策について検討するための調査を行ってきた.本稿では,この調査から得られた結果を基に,大学における省エネ·温暖化対策の現状と課題,今後の展望について述べる.