明治以降を主とする小舞壁仕様の変遷過程に関する研究

摘要

The result of the study is helpful in the future of the plasterer. The content of the plasterer construction of the Edo Period is considered. It makes comparative study of the Meiji era period and the plasterer finish of the present age. The plasterer term of the Meiji era period is converted. The plasterer finish constructed at the Meiji term can be contributed to the repair and restoration carried out now at practical use.%現存する遗構から、小舞下地による小舞壁構法の起源は、法隆寺の建設時とされている。長い歴史のある我が国の左官構法に対し、幕末の開国は大きな変化をもたらした。今まで我が国になかつた洋風建築の造作に対し、左官構法は、江戸期からの技術によって対処することができ、その技術は伝承されて、現在に至っている。このような中で脈々と伝わってきた小舞壁構法は、左官の伝統を今日に伝える構法として扱われているにも関わらず、これに関する研究が充分でないのが現状である。