GISを用いた京都市の近代化遺産データベースの構築と現存状況の分析

摘要

データべースの構築は，研究の遂行上，重要な作業であるけれども，rnそのもの自体が研究になることは稀である。この報告も京都市の近代rn化遺産デー夕ベースの作成を主眼とし，その現存状況を用途別に整理rnするという考察を加えているが，やはり報告の域をでない。言い換えrnるなら，こういった貴重な「報告」を発表できる場としての，この技rn術報告集の存在意義を示してくれている。rnデータベースとは，原則「公開」することにその利用価値があるが，rn相手が建築であるが故に，常に「個人情報」の壁に突き当たる。デーrnタベース運営上のもうーつの壁はデータの陳腐化である。「更新」すrnるには，多大な労力や金銭を伴う。rn末尾に課題として示している，モデル化，視覚化により，更新と公rn開の壁をどのように突き破るのか，今後の展開に期待したい。