都市熱環境眔視に賧する気象觪測局の実慴に関する調査研究

摘要

本論文は関西地方で気象観測を行っている51カ所のAMeDAS局と 大気汚染常時監視測定局について，周囲の土地利用や設置条件を調査 したものである。都市熱環境の監視を行う際に，最も基本的な気象観 測局が様々な条件下に設置してあることを示し，得られる気象データ への影響について考察している。また比較的近距離に位置する観測局 で気温の測定結果を比較し，地点による特徴を示している。それによ れば周辺の設置条件が異なることで気温差が3℃ほどにもなる場合が あり，観測テざー夕の利用の際にその設置条件まで考慮に入れた利用が 望ましいと指摘している。地球温暖化やヒートアイランド現象など都 市部における熱環境観測の重要度は増しているが，基本データである 気象観測局データの取り扱いについて現地調査を踏まえて問題を提議 している点は注目に値する。今後はさらに多くの地点での調査を行い， 観測局データに関する検証を行って行く必要を感じた。%In this study, we conducted the investigation into the surroundings of the meteorological observing stations (AMeDAS, Local or District Meteorologeical Observatory, Air Pollution Monitoring Network System) to evaluate concerning for what a observing station should be for monitoring urban thermal environment around Keihanshin district. As a result, we could grasp the detailed situation (land cover, barriers and so on) around the targeted obserivng stations and evaluated concerning the characteristics of each observing stations. And we made a knowledge database of these results temperature.