筑波大学附属病院アートステーション「soh」を中心とした空 間改善の継綼にみる学生の活動 と絤織構成 : 学生参加によるアート・デザインを用 いた大学キャンパス改修の実践　2

摘要

著者らは既に，筑波大学での学生参加型キャンパス改修プロジェク トに関して，活動の内容や変遷を報告している。本稿はその続編であ り，活動の一つについて，継続性の点から組織構成の特徴を分析した ものである。地域連携の実践教育については，近年様々な試みがなさ れている。キャンパス改修を実践の場とした本活動も，これら実践教 育の一つといえるが，特筆すべきは，大学，教員，学生，使用者の多 様な協働によって8年も活動が継続されている点である。活動内容に 応じて学生組織の構成や協働者との関わりが変化してきたが，その変 遷の詳細な報告は，活動の継続性に関する貴重な情報を与えてくれる。 一方で「学生による活動」と教育内容の関わりが具体的にみえない。 教員は何を学生に教え，また成果物の質を保証するために教員はどこ まで関わるのか。さらには，この活動を通じて，学生が得た具体的な 教育効果を検討できれば，より有益な研究となるだろう。%In University of Tsukuba, there has been a continual experimentation to improve the environment of school campus with the participation of students and university faculty member in art and design. Here, it is reported that is continual space improvement with students in Art-Station SOH of Tsukuba University Hospital, documenting organizational structure that supports its, and the progress of that.