回転貫入杭の鉛直支持力特性に関する統計的検討

摘要

The authors performed statistical analysis of the data obtained from vertical loading test conducted on 14 kinds of 256 screw piles which were applied to The Building Center of Japan. The effects of the position of wing (pile shaft or pile tip), the shape of wing (helical plate or flat plate) and the shape of pile tip (closed end or opened end) upon the end bearing capacity and the frictional resistance were discussed. And further, the effects of the wing diameter and the wing/pile diameter ratio upon the bearing capacity factors of screw piles were clarified.%回転貫入杭は，設置に伴う排土がほとんど発生しないこと，回転推進力を与えるための羽根によって先端支持力が大きく取れること，根固め液や杭周固定液のプラントが不要であること，逆回転によって引き抜き撤去することができることなどの利点を有していることから，近年数多くの工法が開発され，施工実績が増大している。先端羽根は工法によりそれぞれ独自の形状をしており，また設計上の先端有効断面積の考え方も異なっている。したがって，先端の支持力係数のみでは支持力性能の優劣を評価するのは困難である。著者らは，羽根形状を螺旋型と平面型とに，羽根位置を周面型と先端型とに，先端形状を閉端型と開端型とに分類し，また先端有効断面積を羽根で囲まれた全投影面積に統一して，載荷試験による先端支持力および周面支持力を統計的に検討している。これらの結果は今後の回転貫入杭の開発あるいは改良に当たって参考となろう。