ビルトH 梁を用いた現場溶接型柱梁溶接接合部の変形能力に関する実験的研究その3 変形性能及び破壊靭性の考察

摘要

1.現場溶接型柱梁溶接接合部は、スカラップの存在によりrn未溶着部先端に応力が集中し、靭性の低いSAW 部がきrn裂進展と同時に脆性破壊するため変形能力が小さい。rn2.鋼片挿入ディテールは梁端フランジに応力が伝達されるrnことで、スカラップ底の応力集中を緩和し、柱梁溶接rn接合部に対して十分な耐力・変形能力を示した。rn3.フィレット残しディテールは、梁端フランジへの応力伝rn達に寄与するSAW部の有効断面を確保し、スカラップ底の応力を梁端フランジへ伝達させることで十分な耐rn力・変形能力を示した。rn4.ミニスカラップ埋戻しディテールは、柱とウェブの隙間rnが新たな応力集中箇所となることになり、充填溶接部rnの延性き裂進展により応力が梁端フランジに伝達されrnることで十分な耐力・変形能力を示した。rn5.疑似ノンスカラップ工法は靭性値が20J という低い値rnや、未溶着長さが4mm 程度の長さであっても、十分なrn耐力・変形能力がある。