パッシブタウン黒部モデルにおける省エネルギー性・住環境評価 その２ パッシブタウンでの実測・評価概要

摘要

「パッシブタウン黒部モデル」のエネルギー消費性能 とパッシブデザインの効果を定量的に捉えるための実測 概要と屋外気象データを活用した取り組みについて示し た。特に第1 期街区については，バイオマスボイラーや 地下水など再生可能エネルギーを活用した暖冷房・給湯 設備であり，エネルギー消費性能を正確に捉えて，計画 時の達成度を評価するには様々な課題がある。パッシブ デザインの効果についても，暖冷房エネルギーへの影響 度を年間で評価するにはシミュレーションの活用が重要 となる。これらの研究で得られた成果を住まい方の向上 に繋げるため，居住者との連携が重要である。今後も北 陸地域のパッシブデザインを有する集合住宅の性能評価 の取組みを継続して発信していく。 2017 年度は，2016 年夏季に行った第1 期街区でのアン ケート調査と実測及びCFD に基づく通風性能評価に関し て報告する。