観光活用の視点からみた和紙産地における地域資源の分類: 和紙産地を対象とした「ものづくり地域観光」に関する研究

摘要

日本の生活文化において和紙は欠かせないものであっrnたが、現在では職人の高齢化や後継者不足のほか、生活rn様式の変化に伴う和紙需要の減少、国産原料の生産量減rn少など、社会環境の変化によって産業維持に関わる課題rnが顕在化している。一方で、全国各地の和紙及び関連物rn件が有形・無形の文化財となり、複数の和紙が伝統的工rn芸品指定を受けるとともに、2014 年には「和紙：日本のrn手漉和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録されて国rn際的評価を得るなど、伝統産業としての価値認識の高まrnりが見られる。また、デザイナーと手を組んだ新たな伝rn統的工芸品の製作や、ものづくりの現場を体験するイベrnントの開催等、和紙産業の新たな可能性を切り拓く取りrn組みが見られるようになっている。そうした中で、伝統rn産業としての和紙を地域の観光に活かす試みも、さまざrnまな可能性を示しつつある。