関白流神道の神道灌頂道場における壇の配置について

摘要

近世以前に形成された、いわゆる神仏習合神道にはいrnくつかの流派のあることが知られている。これらの習合神rn道では、仏教、特に密教の儀礼を範とした儀礼が整えられrnていた。本稿で取り上げる関白流神道は、室町時代に成立rnしたと考えられる習合神道流派で、真言宗との関わりが見rnられるとされる1)。関白流においても密教の儀礼に基づいrnた儀礼として、秘説・資格伝授の儀礼である灌頂が確認でrnきる2)。筆者は、この関白流神道の神道灌頂に着目し、叡rn山文庫所蔵の『神道潅頂修軌』3) をもとに、その儀礼の場rnの復原、研究に取り組んでいる。前稿4) においては儀礼rnの場である道場の外の設えについて報告を行った。これにrn続き、本稿では道場内に構えられる壇の種類と、その配置rnを示すことを目的とする。