建築環境における呼吸器系病原体モニタリング法の確立に関する研究: その5 バス内環境におけるマイクロバイオームの実態に関する調査研究

摘要

本報では，2 台のバスを対象に環境中のマイクロ倍オーrnムを採取し，採取リード数・組成比・サンプル間相違度rnを分析した．その結果，バスや測定箇所の違いに関わらrnずサンプルのほとんどは類似しているものの，特定の箇rn所のリード数が少なく，また相違度が高いサンプルも存rn在することがわかった．rnバスや電車などの公共交通機関において，疾病の原因rnとなる細菌が存在したり，感染症患者が病原物質を拡rn散・伝播させたりすると，公衆衛生上の深刻な問題と成rnる．しかし，このような環境におけるマイクロバイオーrnムの分析に関する知見はまだ多くなく，今後の検討が待rnたれるのが現状である．本報では，路線バスではなく特rn定施設利用者のための専用バスを対象としたが，今後はrnさらに対象を広げる計画である.