３種類の救命曲線を用いた大規模・超高層都市施設におけるAED 最適配置における防災センターとEV 内設置AED の有効性:都市の安全・安心に関する都市施設の基礎的研究 その７

摘要

本研究では、前稿に続き、前稿5) をもとに、延床面積約40 万㎡、軒高230m 超の大規模・超高層都市施設のモデル建築物を想定して、水平移動はマンハッタン距離、垂直移動はエレベーター（以下「EV」という。）の速度式を用いた三次元的な計算により、３つの救命曲線（表１）により全館平均救命率を求める。これに基づき非常用EV、緊急車両進入口、AED、防災センターといった都市装置注１）の最適配置及び有機的連携を検討することを目的とする。