5Aモデルと動機づけの5R

摘要

1.行動変容のステージモデルに基づいて患者の準備状況を把握し，状況に合わせた個別性の高い患者教育アプローチを行う.この際，主に禁煙指導の場面で利用される5Aモデルが有効であるため，その概要を紹介する.2.行動変容の意思のない患者への対応には動機づけを目的とした5Rを，行動変容の意思のある患者に対しては個別化され実現可能なassistのァプローチを実施していく.3.個別の患者アプローチと並hで，介入目的とする望ましくない行動(喫煙など)に対して医療機関単位で対応するシステム導入が不可欠である.具体的には5Aモデルのーつ目のA(ask)を全患者で行うための予診票導入や，電子カルテに紐づけたアラートシステムなどが理想的である.