被災記：再生を目指して: 大震災から50日

摘要

一輪の黄色の水仙を両手に抱いて,皇后さまが飛行機のタラップを降りてこられた.2011年4月27日,天皇皇后両陛下が被災地の宮城県を見舞われたあと,羽田に戻られたときのことである.この水仙は,避難生活を続ける女性が,この日の朝,流された自宅の跡地を見に行った際に,今年も花をつけているのを見つけて避難所に持ち帰ったとのことだ.震災の後で芽を出し,花を咲かせたという.「復興・再生」も,この水仙のように早く芽を出して花を咲かせてほしいと祈らずにはいられない.