電子健康・医療手帳の早期実現を!: 医療費増加を抑制するカギは、国民の健康づくりと疾病予防ユビキタスで多様な医療サービスが、より快適な未来をつくる

摘要

本年3月に厚生労働省より「医療・健康・介護・福祉分野 の情報化グランドデザイン」が発表されたが、この中で、生 涯を通じた健康情報の電子的収集と活用が重点施策としてあ げられている。高齢化が進むにつれ、医療費は毎年1兆円程 度ずつ増しており、国は患者の負担率アップや診療報酬体系 の見直しを行い、また、高齢者医療制度の導入を検討してい るが、中長期的には健康づくり・疾病予防が医療費の増加抑 制に大きな効果がある。健診や臨床検査のデータ、診療情報、 あるいは食事や運動の情報を活用することにより、肥満、糖 尿、高血圧、高脂血などの生活習慣病の予防を徹底させたり、 病を重症化させないことにより医療費の伸びは減少できる。