「新たな産業を興す起爆剤に」

摘要

ITやコミュニケーション技術とエンターティンメントのノウハウを集め、誰でもどこでも楽しめる新しいスポーツをつくるという理想を掲げた協会「超人スポーツ協会」が昨年6月に発足した。「超人スポーツ3原則」として、「すべての参加者がスポーツを楽しめる」「技術とともに進化し続けるスポーツ」「すべての観戦者がスポーツを楽しめる」を掲げ、この3原則のもと、「身体」「道具」「フィールド」「トレーニング」「プレーヤー層」「観戦」という5つの領域を拡張するとしている。今後、2020年の東京オリンピック/パラリンピックで何らかの関連行事を開催する方向で準備が進められている。創設者の1人である東京大学先端科学技術研究センター稲見昌彦教授は、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、ウェアラブル技術、ロボット技術の研究に長年従事するとともに、人間の生理的知見に基づき、新体制をシステム的に理解し設計しようとする「身体情報学」を研究。稲見氏に、同協会の現状と展望について聞いた。