母をめぐって

摘要

ジユリエツタは50代半ば。スペインのマドリードで暮らしているが、恋人に講ゎれてポル卜ガルに引っ越す準備を進めていた。そんなとき、町で会った知人から一人娘ァンチイァの消息を聞く。12年前に突然、理由も告げずに姿を消したアンティァとは音信不通のまま。愛する娘をいまー度抱きしめたいという強い思いに駆られたジユリエツタは、引つ越しを中止。かってアンティアと2人で暮らしていたァパー卜を借り、娘を待つことを決意した。そして、アンティアに縁のある場所を訪ね、どこに住んでいるとも知れぬ彼女への手紙を書き始める。