航空機中央翼の生産拠点としての衣浦港の活用と今後の期待

摘要

富士重工業(株)航空宇宙カンパニー半田工場は、陸送困難な大型構造物の製造•出荷のための臨海ェ場として1992年より稼働を開始。それ以来ボーイング777型機、787型機の中央翼(左右の翼をつなぐ翼の一部、胴体内部にあるので通常外部から見えない)を一貫して担当してきました。また、防衛省向けの大型機でも、固定翼哨戒機P-1(海上自衛隊向け)とC-2輸送機(航空自衛隊向け)の中央翼を担当しており、いわば中央翼の専用工場です。新たに777Xの中央翼が加わることで、半田工場はまさに中央翼の生産センターとして、世界的でも他に類を見ない組立工場となります。