京浜港における大水深コンテナターミナルの整備について

摘要

京浜港は我が国政治•経済の中心である首都圏を背後地に擁し、人口4,400万人とGDP192兆円を支える物流の拠点として非常に重要な役割を果たしています。最近20年間の我が国のGDP成長率は1.7%となっていますが、そのうち8割にあたる15兆円が首都圏で創出されており、首都圏の経済成長と人口増加を背景に、京浜港におけるコンテナ取扱量は近年も増加傾向にあります。平成26年に改訂された京浜3港(東京港、川崎港、横浜港)の港湾計画では、東日本全体の貨物ニーズを取り込む等により、平成37年における京浜港全体の将来貨物量は1,170万TEUに達するものと見込んでいます。そのため、以下の役割分担のもと、3港で増加するコンテナ貨物量に対応することとしています。