港湾における水中計測

摘要

日本の沿岸域には、およそ3,000港が分布しており、毎日多くの船舶が出入りしています。船舶の通り道である航路や港は、船舶によるかく乱や、河川の運搬作用によつて土砂が堆積しやすい環境にあります。そのため、航路や港内に土砂が堆積することで船舶の航行に必要な水深を維持することができなくなる恐れがあります。航路や港では、このようにして堆積した土砂を掘る「浚渫」という工事が行われています。しかし、工事には多くの労力、時間、コストがかかるため、慎重に浚渫の必要性を判断しなければなりませh。海底の様子は人間の目では直接見ることができないため、 「音」を使って調査を行います。私の仕事は、目に見えない水中の様子を、音響機器を使って"可視化"することです。