異ならない場所をつくる「1/fゆらぎ」

摘要

工藤千葉商科大学との関わりは、学長の島田晴雄さんが開校直後の「福岡巿立博多小学校」三◦〇一年)の評判を聞かれて、レクチヤーを依頼されたことから始まりました。その後、谷ロ吉郎設計の「丸の内国際ビル」(一九六六年)内に計画された、大学のサテライト•キャンパスのインテリアを設計したことを皮切りに、学内の健康センターなどのインテリアを設計してきました。一〇年以上も前から、大学との関わりがあったんですね。工藤そうなんです。この一〇年間で少子化が進み、どの大学でも独自性を積極的にアビールしなければなりません。例えば、カリキュラムの新しさだったり、キャンパス内のアメニティの充実だったり……。千葉商科大学でも「学食を、学生たちにとって居心地の良い場所にしたい」と考えられ、「The University DINING」の設計を依頼されました。